LinkedInはSNSの一つである。おもに知り合いとのつながりが多いがたまに知らない人とのつながりもある。今回、美人局風だましと思われる現象に遭遇した。警鐘をこめて報告したい。

LinkedInで友達になってほしいメッセージを受け取った。ネットにありがちなきれいな女性で香港で茶店を開いているとのこと。英語の勉強によいなと軽い気持ちで友達承認を行った。すると、フレンドリーなメッセージがくる。返しているとLineを教えてほしいと、やや馴れ馴れしいがまあよい、Lineを教えた。すると朝晩で挨拶メールがくる。ときどき返していると普通に英会話の練習になる。どうやら香港で喫茶店をやっており、日本の茶に興味があるという。しかし、今度日本の茶について話しましょうかというメッセージには反応がなかった。その後、コロナで大変だが、実のところ投資もやっていると打ち明けられた。へーとやりながら、投資も興味あるねと調子を合わせていた。

すると、彼女から私は信頼できる先生から投資を習っている。あなたもどうか？と話をふってきた。まあいいかと調子を合わせていると、まずMetaTrade４をインストールしてくれとのこと。MetaTrade4を調べてみるとFXのツールらしい。FXをやれというのは素人考えでもかなり危険が高い。正直やる気はなかったが、インストールはしてみた。

明日は私のアカウントを教えるのでそれを師匠の指示でトレーニングしてもらいたいという。すでに怪しい、しかもFXであつかう業者に海外から操作すること事態違法の匂いがプンプンする。
翌日連絡をとると、インストールできたか？と聞いてくる。イエスと答えると、画面を送信しろとのこと。個人情報が入らないように注意してMT4のバージョン画面を送信した。振り込め詐欺のやりかたに似ている。次は、アカウントを教えるので、、、と来たところで私は今日のレッスンはこれでいいよ。ありがとうと打った。すると、？　どういうこと？　さっさとやってくれとくる。この畳み掛けはバケの皮を剥いだに等しい。いや、忙しいし、今度でいいよ。というと、ここ数日でやらないと私は大変なことになる。助けてくれ。いや、日本の法律では外国の金融期間にタッチできない。あなたの師匠に助けてもらえ、僕にはできない。いや師匠は忙しい。
MetaTrade４はパソコンだけでなくスマホでもできるはずだ。というと、たしかに私はスマホに入れているが忙しくてできない。
いや、僕も忙しいし、スキルもない。というと、師匠がおしえるし貴方にスキルは必要ない。すぐできる。とのこと
この時点で、こんなやりとりをしている暇があったら自分でやれよという気分であった。Sorry, I must goとかっこよく？　捨て台詞を吐いてその日は終わった。

以後何の連絡もなかったので、最後にLinkedInでメッセージを送った。
「ネットは信頼できる情報はひと握りです。架空情報、欺瞞、偽物が充満しているので気をつけなさい。一週間前に知り合った人を信頼することができるなら、あなたは無知で大変危険ですよ。力になれなくて残念です。」
何の応答もなく、彼女のアカウントは消えた。それが返事だと感じた。と同時に二人ほど台湾出身の友達申請が放置されていた女性のアカウントも消えた。同じ穴のむじなだったのだろうか。

感想：　果たして彼らが何を狙っていたのかは疑問が残る。MT4になんらかのアカウントを入れると個人から送金や搾取などができるのだろうか。あるいは、誰かのアカウントになりすまして送金などの手続きを踏ませようとしたのだろうか。いわゆるボットあつかいされたのかな。失礼千万である。
英語の勉強をしながら、だましの方法も学んだ１週間であった。