知られざるLinuxのマイク設定

Linuxをメインに使うようになってもう10年以上になった。まあ、WinやMacに特化したアプリでなければそこそこの作業はできる。でも、Linuxをメインに使いたい人は若干の気になる点がある。その一つが音声入力である。主なディストリビューションはLinuxを単にインストールするだけで動画や音楽の視聴も容易にできる。

ところが、SkypeやZoomを使うときに向こうの音は聞こえているのにこっちの音声が雑音や変な機械音声になってしまうことがある。というよりなってしまうことが多い。これは昔はできたはずなのに、新しいのマシンとLinuxの相性によるバグなのかなと思っていた。Linuxの音設定はALSAやpulseaudioなどがありややこしいので、半ばあきらめて必要なときはWinやタブレットでオンライン会議するようにしていた。

最近、久々にZoom会議をするときにメインマシンを使っていてこの問題に出会った。相手の方に声がおかしいと言われたのだ。ぐぐってみるとサンプリングレートがおかしいというのがWindowsの記事にあった。そこで、Linux、サンプリングレートで検索するとArchlinuxの解説ページが出てきた。https://wiki.archlinux.jp/index.php/PulseAudio/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0#.E3.82.B5.E3.82.A6.E3.83.B3.E3.83.89.E3.82.AB.E3.83.BC.E3.83.89.E3.81.AE.E3.82.B5.E3.83.B3.E3.83.97.E3.83.AA.E3.83.B3.E3.82.B0.E3.83.AC.E3.83.BC.E3.83.88.E3.82.92.E7.A2.BA.E3.81.8B.E3.82.81.E3.82.8B_.282.2F5.29

この解説ページによると、まずハードのカードを確認し、サウンド設定のカードを確認。そのサンプリングレートが/etc/pulse/daemon.confの設定と異なっているので書き換えて直しましょうというものだ。すごい! このサウンドカードを確認するとそれぞれのマシンで違うことがわかった。サンプリングレートもまちまちだ。96000だったり48000だったりする。これがデフォルトでは適当に?44100に設定されているようだ。個々のマシンで設定する必要がある。

これでうれしいことにLinuxでも遠慮なくビデオ会議ができるようになったし、スカイプ使った英会話もできそうだ。やれやれ。

このサウンドサンプリングレートの補正は、マシンによって違いがあるのにLinuxの記事であまり触れられていない。知る人ぞ知る情報なのか。幸いArchlinuxの設定は我がLinuxMintでも同様に設定可能であった。Ubuntuでも可能だ。サーバー専用のマシンでは不要かもしれないがメインマシンとしては重要である。

このサンプリングレートの補正は、Linuxをインストールするときにサウンドカードを持つすべてのマシンで行っておくべき重要な初期化作業である。

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